脱毛して逆に毛が濃くなる?
本日は最近、お客様からご相談の多い「硬毛化」してしまった場合についてです。
硬毛化でお悩みのお客様は確実に増えています。
硬毛化とは、
光脱毛やレーザー脱毛後に、産毛や軟毛が脱毛する前より太く目立つ毛になってしまう
ことです。
特に硬毛化しやすい箇所は二の腕や肩、うなじ、背中、お腹、あご、フェイスラインです。もともと細い毛や産毛がなりやすいのです。
当サロンのお客様(許可をいただいて掲載)
※レーザー脱毛照射後(一時休止後、再開されて2回目照射くらいから硬毛化)
※二の腕(明らかに元より太く長い毛になっています)
なぜ硬毛化してしまうのか。
ここに資料があります↓
レーザー脱毛機メーカーであるキャンデラ社が実施したアンケート結果及び報告(対象施設数:68施設)
・硬毛化した症例経験がある施設 54%
・好発部位:上腕、背中、肩、うなじ、フェイスライン
・高出力で照射した方が硬毛化しにくいという報告があるが、逆に硬毛化が増えたという回答も見られた。
・毛の再生組織が破壊し切れなかった場合に、熱刺激により毛の成長が促進され太く長い毛となることが推測される。
また、万が一硬毛化してしまった際の対処方法についても議論されたようですが、ドクターによって意見はさまざまで、簡単に結論づけられないようでした。
そして脱毛機器による差はないとのことで、GentleLASE®でとくにおこりやすいというわけではなく、多種機器を使用するドクターはどの機器においてもほぼ同じ頻度で起こり、やはりその方の体質によるとのことでした。
また、硬毛化を起こしやすい方の特徴として毛の密度の高い(濃いめ)の方、ニキビ肌の方、ピルを内服している方、婦人科的にホルモンバランスの乱れている方、肌の色の濃い方、20歳台の若い方に多いという報告もあったようですが・・
実際は・・?
これについて、私の感覚としては一概には言えないなぁというのが実感です。
シンシアリーには最後の手段として電気脱毛(ニードル脱毛)を希望して硬毛化の相談にお見えになる方は必ずしも上記に当てはまりません。
要するにハッキリとした原因はわかっていません。
ただ、エステの光脱毛よりも医療機関でのレーザー脱毛後の方が硬毛化のご相談が多いのは事実です。
恐らくそれだけレーザー脱毛の方が強力なエネルギーだからでしょう・・
少し専門的になりますが、レーザー脱毛は黒い色に吸収される波長の光を照射して毛穴に熱を作り出し、毛隆起という皮脂腺開口部の下あたりの組織にある幹細胞を作った熱で凝固させるのが目的です。
ですが、産毛や薄い色の毛は、完璧に脱毛ができるほど毛に黒い色素が無いため中途半端な温度の熱しか作られず肝心の幹細胞は凝固されないのに、強力なエネルギーが刺激になってしまって活性化してしまい、硬毛化してしまったのではないかと思われます。
レーザー脱毛や光脱毛は日本で流行り始めてまだ10~15年で歴史が浅いのです。そのため、最初は予想していなかったことや、まだわかっていないこともあるのです。
普段は照射する側の看護師さん達の中にもご自分へのレーザー照射で硬毛化してしまいご来店いただいておりますので、最新情報をお聞きしたり、時々ご紹介で患者様がお見えになることもございます。
今や産毛や軟毛にレーザーを照射すると硬毛化してしまう可能性があることは、レーザー脱毛を行う医療機関ではどこでも事前に説明していますので、光脱毛サロンでも起こりえることはきちんと説明すべきですが残念ながら説明していないサロンが多いのが現状です。
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